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腎虚証と副腎処置

長野式では「腎虚証」を現す症状に『副腎処置』という治療を行う。


腎虚証諸症状、具体的には
腰痛、肩凝り、冷え症、のぼせ(上実下虚)、易疲労、倦怠感、頭痛、頭重、神経痛、筋肉痛、イライラ、不眠など

主に中高年、更年期、実年期以降の者に多い。

ストレス学説でいう所の、『疲労期』に値する。


それでは処置法


☆照海 + 愈府 に留鍼15~20分

☆照海を症状により変えても良い。

→「復溜」:腎経の火穴(然谷)に圧痛があったら、気水穴処置にあてはまる復溜を選択する。

→「照海」:腎・副腎を補う。

→「築賓」:肥満者、又は臓器器官の機能低下時。

→「太ケイ」:咽喉部疾患、主として扁桃炎。

☆扁桃処置と合わせて
「天ゆう」「手三里」「尺沢」を加えた使い方もある。(S・U・天・三)又は(S・U・尺)など。


長野先生は腎経は内分泌系、及び泌尿器系の作用に関与する経と考えており、例えば、「照海」「太ケイ」「復溜」「築賓」はステロイドホルモンを、「気穴」は卵巣ホルモン(エストロゲン)を、「愈府」は副甲状腺ホルモン(パラソルモン)を調節していると考えておられる。

この時、注意点としてまず「愈府」単体で使用すると交感N興奮が強くなりすぎ、内分泌機能のバランスを破りやすいので、必ず上記の4穴のうち一つと組み合わせること。
もう一つ、この4穴を二つ以上組み合わせて使用するときは、鍼と灸、もしくは皮内鍼等のように使用しないとお互いに打ち消してしまうこともあるようなので注意が必要である。
by iwashima89 | 2009-05-29 01:12 | 長野式
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