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交感N緊張抑制処置

(交感N緊張型)

自覚症状
動悸、息切れ、精神不安定、頭痛、腰痛、尿量減少、不眠、食欲不振、眩暈、吐き気、腹痛、眼痛、手足の冷えなど

他覚症状
1:脈 (細・緊・数)または(弦・数)

2:腹診 腹部全てに圧痛(+)

3:三陰三陽の火穴全てに圧痛(+)とくに然谷(+)

4:背柱起立筋の緊張

※服薬により、脈が本来のものではないことがある。加えて、服薬期間が長いことで、腹部の圧痛もなくなることがあることに注意。

(処置)
☆:S・U処置(15~20分留鍼)

この時、扁桃処置と合わせて、尺沢を加えたり、天ゆうや手三里を加えても良い。
※この処置は腎虚を表す症状の処置にも使われる共通処置である。


☆:イライラや神経の高揚を抑える→『手足指間穴』:外側から内側へ順に切皮もしくは触れるか触れないかの補鍼(足だけでも良い)


☆:血圧を下げ、副交感Nを高める。→『外ネーブル4点』:臍の上下左右に1~2寸の所に補鍼、皮内鍼。


☆:椎骨脳底動脈の充血を解消し、内分泌の中枢である視床下部の循環を促し、興奮を抑制する→『椎骨脳底動脈促進処置』:委中、飛陽(圧痛をよく探す)に補鍼し、気を引きつけ、昆ろんで写す。後頚部の鬱血や鞭打ちにも有効。


☆:頭のふらつき、めまい、頭重、頭痛等頚より上の疾患に→『足底裏横紋』:し根横紋中央に補鍼。鬱にも有効。


☆:心下部痛、腹部膨満感、胸脇苦満、眼に関する症状有り→『讃竹+眉中(魚腰)』


☆:交感N緊張抑制に有効。副交感Nを高める。背柱が痛い等→『腰愈(髄愈)』


☆:血糖値の正常化。糖尿病。高齢者の筋肉の強張り→『脊中』Th11-12


☆:胸腺の免疫機能を強化→『身柱』


☆:交感N緊張抑制に有効。気虚(虚弱無力、食欲不振、易疲労)
数→『気海』
遅→『気海愈』


☆:血流促進
「洪数」→『関元』
「洪遅」→『小腸愈』
※「洪」は自己免疫疾患に現れる。
※扁桃処置の後に使われる。


次回は、交感N機能促進処置をまとめてみます。
by iwashima89 | 2009-05-24 23:00 | 長野式
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